第375話 闇19


 不思議がるディアーナを横目に我が妻が執拗に迫る。


「返事。」


名前の由来になった赤い目が俺をじっと見つめる。


月並みなセリフになるが本当に吸い込まれそうになる綺麗な目だ。


緋莉の目に見とれていると緋莉が不安そうに俺の服を掴んでトドメの一撃。


「私じゃ嫌?」


少し顔を傾けてからの上目使い。


はい、最高!!

ちょっと照れてるのが良い!


「全然嫌じゃないです!

 もしろ緋莉が良いです!!」


興奮してしまって妙な返事をするオレ。


「良かった。」


え?

何、この可愛い生物は!?

どんだけ可愛いの?


デレデレしている俺に顔を近づける緋莉。


そして始まる濃厚なキス。


あっ、ちゃんとオークションには参加してますので。

キスしながら手は挙げてます。


「続きは後で‥。」


口元を袖口で押さえながら緋莉が身体を少し離す。


ハイ、その仕草も最高!!


興奮しっぱなしだが、セオリにお願いして対抗してくる女性を説得して何とか競り落とす事に成功させた。

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