第376話 闇20
ディアーナの目的の男も手に入ったので安堵して飲み物を口に含んでいると、思わずお茶を吹き出してしまう。
何でかと言うと‥。
「それでは、エントリーNo.6です。」
アナウンスが流れて壇上に現れたのは見知った女性だった。
名前は確か‥
セシリアだったかな。
まさか奴隷落ちしているとは‥。
見知った者が奴隷になっているので心が傷んだ。
「申し訳ございません。
本当はもっと綺麗な顔だったのですが、他の奴隷ともめまして‥。
き、キズはありますがまだ処女ですので‥。」
黒いスーツの男が必死にセシリアのアピールしている。
たしかに目は片目潰れているし、引っ掻き傷も酷い。
案の定誰も手を挙げない。
黒いスーツの男が異例であるが値引きを始める。
さて、どうしたものか‥。
見知った人なので何とかしてあげたいけど‥。
嫁さんは増やすつもりはないし‥。
ステアに頼んでメイドにするか‥。
悩んでいる間もどんどん値段が下がっていく。
あっ、スーツの男性と目が合った。
何、その助けてほしい感じは‥。
あまり気乗りしないが、仕方がないと自分に言い聞かせながらゆっくりの手を挙げるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます