第374話 闇18
このままではキリがないので緋莉に頼む事にする。
「緋莉、頼みがある。
悪行を重ねた男を地獄に送って欲しい。
ちなみに地獄で苦しんでいる姿をその男に恨みを持つ遺族に見せてあげたいと思ってる。
生きている人間を連れて行ったり出来る?」
俺は緋莉に深々と頭を下げて頼み込む。
緋莉は考え込んだがすぐに返事をしてくる。
「出来る。」
緋莉が力強く答えてくる。
良かった。
俺が安堵していると緋莉が口を開く。
「でも条件ある。」
緋莉が真剣な表情で伝えてくる。
「お金とかじゃないだろうから‥。
まさか魂とか命とかじゃないよね?」
生きたまま地獄に行くのでかなり厳しめの条件だと思ってしまった。
「プッ。」
緋莉がツボにハマったようで吹き出したようだ。
「そんなのいらない。
条件は一つ。
私も旅に同行させろ。
以上。」
あっ、そういう事‥。
俺は二つ返事で引き受けるのであった。
その後、確認に行ったディアーナが不思議そうに顔で戻ってくる。
「おかしい‥。
私が確認した時はイチロー様が最後だったのに‥。」
ディアーナは悪くないよ。
セオリがきっとリストを書き換えたと思うから。
悔しそうなディアーナに優しい視線を送るのであった。
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