第373話 闇17


 スタン達に詰め寄られているので緋莉を紹介する。


「俺の妻の緋莉です。」


俺が妻と紹介すると緋莉の顔が少し赤くなる。妻と紹介させる事に慣れていないのか照れているようだ。


うん、可愛い!!


俺がまた暴走しそうになるとディアーナが現実に引き戻す。


「何処から現れました?

 それより紹介状を持っていらっしゃいますか?

 いくらご夫人でも紹介状がありませんとご退出して頂きますよ!」


緋莉を紹介した後からディアーナの言葉に棘があるような‥。


ディアーナの敵意に対して緋莉がドヤ顔で対応する。


「招待状ならある。」


緋莉は言葉少なく答えると紹介状をディアーナに突きつける。


「そんな馬鹿な!

 イチロー様が最後の一人のはず。

 でも確かにこの紹介状は本物のようですし‥。

 少々お待ちください。」


ディアーナは頭を下げると何処かに確認に行ってしまう。


ちなみにこのやりとりの間も例のご婦人とのオークションは続いていた。

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