第353話 困惑2


「う〜ん、お兄ちゃんにも困ったもんだ。手当たり次第に妊娠してさせて‥。一応創造神何だから望んだら実現するのに‥。」


イブキの愚痴が止まらない。


「いっそ男の妖怪でも連れてくるか?」


イザナミが苦し紛れに発言する。


「ダメ!お兄ちゃん以外の男は絶対にダメ!」


イブキが断固として嫌がる。


「私もパス。イチロー君以外は見たくないかな。」


セオリも拒否する。


「じゃー、真雪とかどう?妹一筋だから大丈夫じゃない?」


イブキが今思いついた事を口にする。


「妊娠しないかもだけど、何かトラブル起こしそうじゃない?」


セオリの意見に他の二人も頷く。


「じゃーやっぱり男になるのかなぁ‥。」


イブキが嫌そうな顔をする。


「あっ、良い事思いついた!」


突然イザナミが大きな声を出す。


二人とも少し驚いたが、その後イザナミの意見を聞いて賛成してくれるのであった。




「お兄ちゃん、護衛連れてきたよ!」


イチローが宿屋の食堂でお茶を飲んでいると、突然イザナミがすぐ横に転移してくる。


イチローはイザナミが連れてきた護衛を見てお茶を噴き出す。


イザナミが連れてきた人物はホラント国、第一王子であるコンスタンティンであった。

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