第335話 夜の事情5


 アドューの案内で広めの部屋に連れられてきたのであった。


「お客様が童貞との事ですので、それに相応しい相手をご用意しています。」


アドューが得意げに語ってくる。


「おい!誰が童貞言った!お前、やっぱりジョニーだよね!!」


思わず叫んでしまう。


「?」


アドューがキョトンとした顔をする。


何か揶揄われているような気がするのは気のせいかな‥。


「もういいので早くして下さい。」


否定するのも面倒なので話を進める事にする。


「では、少しお待ちください。」


アドューは頭を下げると部屋から出て行ってしまう。


一人部屋に取り残された俺。

何となく緊張してしまう。


すると扉をノックする音がする。


「どうぞ‥。」


とりあえず返事をしてみる。


「失礼します。」


扉からは中学生ぐらいの耳が少しだけ尖った女の子が5人ほど入ってくるのであった。


「ハイ、アウト!」


思わずツッコミをしてしまう。


俺にアウトと言われて女の子達はキョトンとしてしまう。


「キョトンかよ!」


さらに突っ込んでしまう。


「おいおい、こんな子供を連れてきて‥。」


俺は頭を抱えてしまうのであった。

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