第333話 夜の事情3
案内所の男性が急に納得してくれて、お店を紹介してくれることになった。
何となくセオリの気配を感じたので陰で何かをしたのだと思えた。すみません、お手数をおかけして‥。セオリに心の中で謝るのであった。
「さて、童貞のお前さんには‥。」
え?さっき奥さんいるって説明したよね?
ダメだこのオッサンは‥。
「ついてきな。童貞のお前さんに相応しい店を紹介してやるよ。」
もう反論するのも面倒なので無視することにした。
男がカウンターの横から出てきて、お店に向けて歩きだす。俺はその後ろをトコトコと歩く事にする。
歩く事に5分、派手なお店が並ぶ場所を抜けるとそのには年季の入った渋いお店についたのであった。
案内所のオッサンが先に店に入って何かしらの話をしていた。
数分後、オッサンが出てきて立ち去ろうとしたので慌ててチップを渡した。
オッサンは最初は受け取りを拒否したが、お世話になったので何とか渡したかったので何度もお願いして渋々受け取ってもらえた。
後で聞いたが、案内所のオッサンはお店からマージンがもらえるからお客が直接お礼を渡さなくていいとのことだった。まぁ、気持ちの問題だしね。
オッサンは別れ際に一言。
「俺の名前はジョニー。また案内が必要になったら呼んでくれ!あばよ!」
キザっぽいポーズを決めるとジョニーが暗闇に消えて行った。
いや、あの顔でジョニーって!
お店の前で一人ツッコミを入れるのであった。
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