第321話 探索
服選びに3時間以上使ってしまったので、そろそろ食事を摂ろうということになって全員で店を探しながら街の通りを歩いていた。
着物姿ではなくなったので街の人の視線はかなり減ったが、騎士団風の衣装着た4人が王子様風の俺の周りを歩いているのでそれはそれで目立っていた。
「何か街の人が避けていっているような気がするけど‥。」
目があった女の子が「キャッ。」と小さい声で悲鳴をあげたのを見てしまったので、思わず口からもれてしまう。
「旦那、気のせいだ。」
ゾンが俺から視線をずらしながら応えてくれた。
「イチロー様、気のせいですよ。」
八重花は俺の腕に抱きつきながら耳元で話しかけてくる。
あ〜、耳元で話すので息がかかってゾクッとなった。
気のせい、気のせいだと何度も言われると逆に気になってしまうのだが‥。
紫花は俺を睨みつけながら気のせいだと圧をかけてくる。
紫花の迫力に負け、気にしないことにした。
街中を歩くこと10分、小洒落た食堂のような店の前に辿り着く。
「旦那、いい匂いがする!俺の感がこの店は当たりだと言ってるぜ!」
ゾンがカラカラ笑いながら目の前の店を薦めてくる。
他のメンバーも匂いを嗅いで良さそうな店だと思ったようだった。
特に反対もないので店の中に入ることにした。
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