第320話 着替え4


 洋服屋に来てからすでに3時間は立っている。お茶を飲んで時間を潰しているが、さすがにもうお腹はタプンタプンだよ!


「「旦那!」」

「「イチロー様!」」


4人に同時に声を掛けられたので振り返ると、そこには女性騎士のような格好をした4人が立っていた。


ミニスカートに胸を覆う鎧をつけているが何故かお腹の部分には何もつけてなかった。


いや、おへそ見えてるから!

ってか防御力大丈夫?


ちなみに色は‥。

ゾンが白を基調とした鎧。

八重花が青を基調とした鎧。

九曜が黒を基調とした鎧。

紫花が紫を基調とした鎧。


「「どうだ?」」

「「どうですか?」」


4人が興奮しながら尋ねてきた。

4人の目が誉めてしいと言っているのがわかる。


「よ、良く似合ってるよ。それにしてもお揃いにしたんだ‥。」


4人の顔がニヤける。


「でも皆んながそんなカッコいいと俺が浮きそうだね。」


実際問題、俺の格好はズボンにシャツでその上に皮の鎧をつけている感じだ。


「大丈夫です。イチロー様にも着替えてもらいますから‥。」


八重花がそう言うと俺に白を基調としたスーツのような服と肩当て、とどめにマントを渡してくる。


いや、コレ王子様風だよね?


俺に似合うかなぁ‥。


その後、ゾンたちも色々な服を持ってきたのでなかなか決まらず、店の閉店時間までいることになった。


ちなみに俺の服は王子様風になった。

色は一色に統一ではなく、皆んなが薦めてくる色を混ぜた感じになった。


最終的に皆んなは王子様?を守る女騎士をやりたかったようだった。

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