第319話 着替え3
八重花が服選びに戻って行くと、着替え終わったゾンと目が合う。
離れているがゾンの服装が見えたのだが、エルフが好む緑色のブラウスとスカートに身を包んでいた。
俺は頷いて見せたがゾンの目は八重花に釘つげになっていた。
俺はその服装で良いと思うけど‥案の定ゾンはまた服装選びに戻っていった
まさかとは思うけどミニスカート履いてのこないよね?
ゾンの心配をする俺であった。
その後、お茶のお代わりをいただいていると九曜がやってくる。
簡単に説明すると、九曜は玉藻の前と言う大妖怪でかの有名な九尾の狐である。
服装は少し派手めの着物を着ている。
さぁ、九曜はどんな服かな?
ドキドキしながら九曜を見ると、黒いローブで三角帽子をかぶった魔法使いの格好で立っていた。
手に持った杖をかざしながら九曜が俺に話し掛けてくる。
「旦那様。どうですか、似合いますか?」
九曜が機嫌良さそうに回転して服を見せてくる。
「とても良く似合ってるよ!」
他の子のスカートが短かったりして目立ちそうだからロングスカートは無難で助かる。
良かった、これでやっと1人決まるよ。
俺が安堵しているとミニスカートのメイド服を着た紫花が通りかかる。
何だろう、とても嫌な予感がする。
恐る恐る九曜を様子を見ると紫花の姿を見て目を見開いて驚いていた。
そして‥
「ごめんなさい。服、選び直してきます。」
その一言を残して九曜は立ち去るのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます