第315話 再スタート


コールの報告を聞いて頭を抱えるコンスタンティンであった。


「イチロー殿は私の妹の夫だ。身分は王家が保証するので街に入れて問題ない。くれぐれも粗相のないように注意してくれ。王族だと思って丁寧にな。」


コンスタンティンは詰め所からの連絡を受けて、即座に対応していた。


ちなみにイチローは不審者としてつかまってしまい、仕方なくコンスタンティンの名前を出して助けを乞うたのであった。


その後、コンスタンティンの助力もあって、何とか詰め所から出る事が出来た。


「イチロー様、大変申し訳ございません。」


詰め所にいた騎士に3回目の謝罪を受ける。


「冒険者カードの更新をしていなかったのは私のミスです。あなた方は職務をまっとうしたのですから何も問題ありません。こちらの方こそ、ご迷惑をお掛けしました。」


俺の方が悪いので頭を下げてくれた騎士に頭を下げる。


結局、お互い悪かったと言うことになった。



「遅いぞ。」


ゾンから笑顔で軽く頭を小突かれる。

ネチネチ怒られるのではなく、こういう感じの方がこちらも気持ちが楽だ。


「さぁ、再スタートだ。」


ゾン、八重花、九曜、紫花で街に入っていく。


で、街の人たちの視線が我々に向いていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る