第297話 何か忘れていませんか?

【異世3-155 何か忘れていませんか?】


「あ〜、やっとゆっくり出来る。」


思わず本音が口からもれる。


「お疲れ様でした。昨晩もお楽しみでしたね。」


いつの間にか背後にまわった人物に肩を揉まれる。


「昨日のは記憶にないんだけど、何かスッキリしたんだよ。」


「それはそれは、良かったですね。」


肩を揉む手に力がはいる。


「あっ、少し痛いかな。もう少し緩めてくれる?」


「何か忘れていませんか?」


揉む力が増す。


「ちょっ、痛い!」


思わず逃げようとするが押さえつけられていてまったく動けない。


恐る恐る振り返ると目が据わったシノブがいた。


あっ、ラー達の事完全に忘れてた‥。


その後、合流したラーとヤーとシノブに土下座をして何とか許してもらった。


「シノブもそんなに怒らなくても‥。いろいろやる事もあったので丁度良かったですよ。」


ラーは笑顔で庇ってくれるが目が笑ってないので逆に怖い。


ラーの怒りを感じてヤーは妙に大人しくしている。


最初に言いたいことを言ったシノブは怒りはおさまったようだった。

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