第298話 本気
ラーとヤーはなにかの準備があるとの事で部屋からいなくなるとシノブと2人っきりになる。
こうして2人っきりになることが無かったので軽く緊張する。
「イチロー様。」
シノブの声に緊張を感じる。
「なし崩し的にラー様の旦那様になられましたが、私はまだ納得しておりません。」
シノブの鋭い目つきでこちらを見てくる。
「イチロー様のお仲間が化け物ように強いのはここ数日の戦いを見れば明らかです。ただ、その皆様の長であるイチロー様の力量がわかりません。大変失礼だと思いますが、イチロー様の本気を見せて頂けないでしょうか?」
シノブが俺に頭を下げてくる。
普段おちゃらけているシノブがここまで真面目だと本気なのがわかる。
ラー達の村人を今後守る必要があるし、シノブの気持ちに応えるつもりで本気を出す事にする。
「どうやればいい?」
シノブに聞くと目を閉じて考え出す。
「そうですね、全力で私を殴って下さい。手加減は不要です。」
シノブが目を開けて構えをとる。
「わかった。」
それだけを伝えるとシノブに攻撃する為、身体に力を入れる。
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