第295話 大竜巻


イチローによる竜巻の攻撃を躱すドラゴン達。


「このまま攻撃を躱し続けるのは厳しくないか?」

グリーンドラゴンが早々に弱音を吐き出す。


「では、こちらから攻撃しますか?」

プリムラから提案するが誰も同意はしない。


下手に反撃してこれ以上の攻撃をされるのは避けたいからだ。


このまま躱し続けようと思っているとプリムラがブレスで攻撃してしまう。


「「「「ちょ、何してんの!!」」」」


プリムラ以外がツッコむ。


ちなみなにイチローはメアには攻撃してなかった。本能的に攻撃を避けているようだった。


プリムラの攻撃があたると龍は咆哮し、姿が変わりだす。


飛膜が黒く変色、橙色の模様も不吉な赤色に染まりだす。


さらに咆哮するとトグロを巻いて空中に停止する。


ドラゴン達は悪い事が起きそうな予感がした。


「何かアイツに吸い寄せられてないか?」

グリーンドラゴンが不穏な事を言い出す。


他のドラゴン達も中央にいる龍に吸い寄せられているのを感じていた。


何とか吸い寄せられないように踏ん張っていると、自分達が巨大な竜巻の中にいることに気がつく。


さらに吸い寄せる力が増し、ドラゴン達は踏ん張る事が出来ず中央に吸い寄せられる。


その後、渦を巻きながら上空に舞い上がっていくとドラゴン達は意識を失う。


朝になってセオリが迎えに行くとドラゴン達が精魂尽きた状態で眠っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る