第293話 転移
姿を隠していたドラゴン達が見えるようになった。
「どういうつもりですか?まさか私達のまぐわいを覗くつもりでは‥。」
プリムラが青筋を立てて怒ります。
横にいるメアは恥ずかしそうにしている。
「決して覗こうとした訳では‥。」
ホワイトドラゴンがしどろもどろしている。
プリムラが殺気を強める。
ドラゴン達も逢瀬を邪魔されて殺気だってる神竜にビビっている。
プリムラがブレスを吐こうとする寸前にセオリが助け舟を出してくる。
「まぁまぁ、そんなに怒らないの。皆んなも神竜が惚れた人間に興味があるんだよね?わかるよ、その気持ち。」
セオリがウンウン頷いている。
「そんな君達にサプライズ!!見るだけでなく参加しよう!」
そう言うとセオリが指を鳴らして、ドラゴン達全員を強制転移させる。
転移させられた場所は、見たこともない山の頂上であった。
広場のような場所に全員が集まっている。
天気は晴れていたが、急に雲が出てきて風が強くなる。
雷鳴が轟き出すと1匹の龍が現れる。
プリムラ達ドラゴンとは違う細身で長大な姿をしている。
山吹色の模様が入った白い飛膜を背に、黒い甲殻を腹に抱えていた。
頭部には不釣り合いな程に巨大な2本の黄金の角が後方に向かって生えている。
神竜のプリムラが見ても神々しいと感じてしまう程の迫力だ。
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