第288話 空で‥


「イチロー様、私には夢が幾つかあります。その夢の一つを今から叶えたいと思います。」


そう言うとウィットに連れられて屋敷の庭にやって来た。


ウィットが服を脱ぎ始める。


えっ、ここで!?


『セオリ、俺とウィットを見えないようにして!』


慌てて、セオリに頼み込む。


『イチロー君、何をするつもりですか?外でしたいなら私が相手しますよ。まぁ、今回は譲ってあげますけどね。』


『ありがとう。今度相手するから。』


ふぅ〜、これで覗かれることはないかな。


ウィットが近づいてきて口を重ねる。


何度も何度も‥。


ウィットが俺の服を引きちぎる。


えっ、脱がすんじゃないの?!


ウィットのキスが止まると自分から身体を重ねてくる。


ウィットが翼を広げる。


いつ見ても綺麗な翼だ。


ウィットが俺を抱えたまま飛び立つ‥身体を重ねたままで。

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