第279話 カーラ


 ウィットとレーナのところに全天使長が駆けつける。


「無事で良かった!」

殆どの天使長は喜んだが1人だけ喜んでいない天使長がいた。


第三の矢の天使長、カーラである。


「お久しぶりです、カーラ天使長。」

他の天使長と違い離れた所にいたカーラの元にウィットが近づいて声をかける。


「げ、元気そうね‥。」

明らかに動揺している顔であった。


ウィットにはカーラが動揺する理由に心当たりがあった。


ウィットが奴隷落ちする切っ掛けになったあの事件‥‥実はカーラが裏で手を回していたのだった。


今となっては証拠はないだろうが、あの時カーラの指示で向かった先で事件は起きたのだ。


カーラは何か知っている筈だ。ウィットも薄々疑っていたが、あからさまに動揺するのを見て確証が得られてのであった。


ウィット自身、いろいろ思うところはあるが、今はイチローと結婚も出来て幸せになっているので特に追求するつもりはなくなっていた。


その後、カーラは逃げるようにウィットから離れ戦闘を開始する。


他の天使長達も個別に戦闘を開始するのであった。

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