第278話 地獄絵図


 大天使の命により天使長達は直ちにルーナ達に協力する為、現地に急行する。


現地について、全員が眼下に広がる光景に我が目を疑った。


まるで水のように流れ込んでくる小型モンスター。

森林から体の一部が飛び出た大型モンスター。


それらのモンスターに上空からブレスを吐くドラゴン達。


物凄いスピードで駆け回る九本の尾の動物とそれに跨る人間。


空中に浮かぶ巨大な目玉と背後から飛び出している、これまた巨大な蛇。


極め付けは土地色のまるで人間のような形をした巨人。身体がドロドロと溶け出していて不気味だ。

口からは絶え間なく土色のブレスを吐き出していた。


あまりの光景に天使長達はただ呆然としていた。


すると離れた所にいたルーナが天使長達に気がついて近づいてくる。


「全員、来てくれたのですね。」


ルーナが話しかけてくるが表情からかなり疲れているのがわかる。


「ウィットとレーナは?」


第三の矢の天使長が聞いてくる。


「あそこです。」

ルーナが指差すところでウィットとレーナが戦っていた。

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