　雪だるまとホワイトドラゴンが競って辺り一面を氷の世界に変えていく。

大型のモンスターは死ぬことは無いが足元が凍って動きが鈍っていた。

そこをチャンスとばかりに白音や紫花が大型のモンスターを狩っていった。

また雪だるまの合体を羨ましそうに眺めている者がいた。

「咲夜ちゃん、私達も合体しましょうよ。」

八重花が１匹の蛇を使って、背後から咲夜を抱きしめる。

「ちょっ、離してよ。合体ってなに？そんな事やったことないよね？」

咲夜が拘束から逃れようとジタバタする。

「咲夜ちゃんも雪だるま見たでしょ！雪花ちゃんが合体してたの！何か強そうだった！！」

八重花が興奮して咲夜を拘束している蛇をさらに締め上げる。

「強そう？アレが？そもそも雪だるまだし‥。」

咲夜の目が冷めた目をしていた。

「咲夜ちゃん、巨大化して！」

八重花がお願いする。

「嫌よ。この前巨大化したら、他の妖怪達が引いてたって聞いたわ。もう皆んなの前では巨大化しないって決めたの！！」

咲夜が首をブンブン振って嫌がる。

「お願い！巨大化して！！」

八重花は譲らない。それどころかさらに力を込めて咲夜を締め上げる。

「それ以上したら身体バラバラになるから‥。わかった、巨大化するから助けて！」

最後は咲夜が折れることになった。

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