第273話 恐怖
八重花の説得で咲夜が折れる形になってしまった。咲夜は渋々巨大な目のゲゲに登場するような目玉に変身した。
「ありがとう、咲夜ちゃん!次は私の番だね。」
笑顔の八重花が、これも神話に出てくるような巨大な八岐大蛇の蛇に変身する。
「合体!!」
八重花だけが叫んで八岐大蛇がバックべヤードの背後にまわる。
正面から見ると巨大な目から巨大な蛇が八本生えて見える。
蛇がウネウネ動いて不気味だ。
何故だろう、バックべヤードの目から哀しみが伝わってくる。
突然戦場に現れた不気味な存在にモンスター達も混乱した。同じ一つ目のサイクロプスは何か感じるものがあったのか、誰よりも早く逃げ出していった。
その後、ヤケクソになった咲夜が怪光線を撒き散らし、背後から生えた蛇がどんどんモンスターを食べていった。
その様子を見ていた紫花が一言呟いた。
「良いなぁ‥。」
ここにも合体に魅了される者が現れる。
紫花は誰か合体出来ないかを辺りを観察して、獲物を見つける。
「なぁ、九曜!狐姿になってくれ!」
紫花が九曜に声をかける。
事情を知らない九曜は何の疑いも持たずに妖狐の姿に変身する。
「なりましたけど‥。」
「ありがとう!では、俺達も合体だ!!」
紫花は叫ぶと妖狐の背に飛び乗るのであった。
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