乱戦の中、ホワイトドラゴンが氷のブレスを撒き散らす。

「ほらほら凍ってしまいなさい！」

コボルト、ゴブリン、オークなどの小型のモンスターを狙い撃している。

ホワイトドラゴンが機嫌良く戦っていると見たこともない服を着た人間の女が氷の塊をモンスターにぶつけていた。

「私と同じ氷属性ですか！面白い人間風情には負けませんよ！！」

妖怪の事を知らないホワイトドラゴンは雪花を人間と勘違いしていた。

ホワイトドラゴンに煽られた雪花は特に何も感じていなかったが、その身内はそうでもなかったようだ。

「はん！トカゲ風情が何を馬鹿な！妹を馬鹿にするならこの私が許しませんよ。」

雪花を煽られた事で真雪がキレ、以前にもなった巨大な雪だるまに変化した。

「雪花、合体です！」

真雪が雪花に要求するが、雪花は雪だるまにはなれないので合体は出来ない。

雪花は混乱していた‥。

それでも真雪が要求してくるので雪だるまの体をよじのぼり、頭部に穴を開け、その中に収まる事にした。

「我ら姉妹の合体技をくらいなさい！！」

雪花が頭部に収まっても特に何の効果もないが、テンションの上がった真雪はいつも以上に妖力が高まり、辺り一面を氷漬けにするのであった。

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