第266話 お願い


「じ、上位神って何だよ?」

レッドドラゴン。


「何で上位神がいるんだ?」

ブルードラゴン。


「ど、何処で出逢ったの?」

ホワイトドラゴン。


「やったのか?」

グリーンドラゴン。


「もちろんガンガンやってます。娘も一緒に。」

プリムラが真剣な表情で答える。

メアは母親の言葉を聞いて顔を真っ赤にして下を向いてしまった。


メアの態度を見てプリムラの言ってる事が冗談ではないとわかり、少なからずショックを受ける4頭であった。


「まさか、のろけを聞かせる為にわざわざ呼び出したりとかないよね?」

ホワイトドラゴンが真面目な声色で尋ねてくる。


「そんな訳ないわよ。ちょっとお願いがあって呼び出したのよ。」


「「「「お願い?」」」」


4頭は嫌な予感がした。


「ちょっと嫁の中で競争があってて、手伝って欲しいの。」


「手伝うとは?」

ホワイトドラゴンが代表して尋ねてくる。


「スタンピードが起きてて、溢れ出てくるモンスターを倒してくれればいいの。」


「まぁ、それぐらいなら‥。」

もっと大変な事の手伝いをさせられると思っていたので4頭とも拍子抜けしていた。


「あっ、ちなみに競争相手は天使に妖怪‥まぁ、わかりやすく言えば異世界のモンスターかな。そのうちの何匹かは私と同格だから。」


4頭の思考が停止する。


「神竜と同格?しかも複数いるのか?」

ブルードラゴンが驚いて大声をあげる。


「うん、だから絶対に負けないでね。負けたら4頭とも人間形態にして、数百年は旦那様のメイドにするからね。」


思ってた以上にシンドい罰を聞いて、4頭は覚悟を決めるのであった。

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