第263話 大天使


大天使の声が聞こえると天使長全員が床に片膝をついて首を垂れる。


全員が緊張で汗を流す。


天使長になって数百年経つが大天使の声を直接聞くことは数回しかない、特別な事である。


「け、決戦用装備を使ってもいいと言う事でしょうか?」

怖いもの知らずのレーナが口を開く。


レーナがいきなり発言したので天使長全員がレーナを睨んだ。

大天使がいる手前、怒ることはないが。


『使用を許します。それとラーナ天使長は同行するように。』


「かしこまりました。」

ラーナが大天使に名前を呼んでもらえ、嬉しそうに返事をする。


『ウィットの為、すぐに向かうように。』


大天使に言われてラーナはすぐに部屋から出て行く。


残された天使長達の中には不満のある者もいたが大天使には逆らえない。


『さて、数名不満のある者がいるようですが‥。』

大天使に見透かされ冷や汗を流す者が数名いた。


『ウィットの周りには私と同格の者、またそれ以上の者がいるようです。』


大天使から告げられた事は、天使長達にはすぐに理解出来ないものであった。

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