第236話 亀2


朝マツカゼのフロントにて例の物をマイケルさんから受け取る。何か久しぶりに会ったよな。満面の笑みなのが少しムカつく。


その後、屋敷に戻って梓月の妊娠を皆んなに報告した。


「「「「「「「え゛!」」」」」」」


梓月の妊娠は相当な衝撃を与えたようだ。


「私より後に来たのに先に妊娠‥。」

八重花が普通の喋り方になるぐらい驚いてるようだ。


「また妖怪に先を越された‥。」

異世界組にもかなりの衝撃を与えたようで、何人かは涙も浮かべている。


ヤバい、このままだと色々不味いことになりそうなので何とか皆んなを励ますことにする。


「妖怪以外の方に朗報です。セオリの話によると俺が上位神になったことで妊娠し易くなったそうです。なので早く開拓を進めて皆んなで頑張ろう!」


ん?特に反応がない‥。

この言い方は駄目だったかな?


すると室内に殺気がたちのぼる。


「さっさと邪魔な亀を倒して子作りよ!」

イリスが拳を握りながら大声で叫ぶと皆んなもそれに応える。


「「「「「「オー!」」」」」」


全員にやる気スイッチが入ったようだ。

ただ目が血走ってるのが気になるけど‥。


ちなみに亀はものの数分で討伐された。

昨日はあれだけ苦戦したのに、本気になったとたん、八重花が甲羅を早々に粉々に破壊してしまったそうだ。


消化不良になったメンバーはたまたま居合わせたサンドスコーピオンの群れを蹂躙して気が済んだとのこと。


興奮した八重花達が作業中の俺を屋敷に連れて行こうとしてセオリ達に止められていた。

まだ朝なのに‥。


とりあえずは夜になるまではお預けになったが、凍結作業の横に目が血走ったメンバーがいたので妙に緊張して疲れたのであった。

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