第235話 初夜4-4


何なの?

何でこんなに凄いの!!

既に3回は出されている‥。


思わず言葉がもれる。


「は、初めてだよね?」


後になって失礼な事を言ったと後悔したが、その時は余裕がなかった為つい本音が漏れてしまった。


「はい。生まれて初めてします‥。」


「き、気持ち良すぎるから‥。」


「良かった‥。あかなめちゃんに教えてもらったから‥。」


え?あかなめ??

あかなめって‥たしか、お風呂を舐める妖怪じゃなかった??


それにしても小豆洗いにここまでのテクニックをアドバイスするあかなめ‥‥、今度呼び出してみようかな‥。


俺があかなめの事を考えていると、梓月が笑顔で口をひらく。


「イチロー様、私をあなたの女にして下さい。」


潤んだ瞳で訴えかけてきた。


プツ


俺の理性が切れた音が聞こえた気がした。



気がつくと朝を迎えていた。

微かな記憶に梓月に襲い掛かったのを覚えている‥。


梓月を探すと俺の横でスヤスヤ眠っていた。


シーツには梓月の初めての証が‥、これはまたフロントでプレゼントされるんだろうなぁ。


梓月の寝顔を見ていると、目を覚ましたようだ。


「イチロー様、おはようございます。途中から記憶がないのですが、何か粗相がありませんでしたか?」


いやいや、粗相があったのは俺の方です。

ほんとゴメンなさい。


「あっ!」


梓月が何かに気がついて声をあげる。


「あ、あの‥‥お腹に赤ちゃんが‥。」


ボロボロ泣き始めた。


「うん、俺たちの子供が出来たみたいだ。」


その後、梓月が号泣しながら喜び、落ち着くまで頭を撫でであげるのであった。

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