第230話 乱闘


乱闘が始まると全員がセオリが作った空間に転移していた。紫花達が本気で暴れたら屋敷なんかすぐに壊されるので‥。ナイス、セオリさん!


セオリ、イブキ、イザナミのおかげで大きな怪我をする者は現れなかった。


その後も1時間ぐらい乱闘が続いたがセオリが強制的にやめさせる。


「はい、注目!」

セオリが指を鳴らし、金八風に叫びと全員が動けなくなった。


「皆さん、それだけ暴れれば、ストレス発散出来ましたよね?」

口調は穏やかだが、何となく怒っているのが伝わってくる。


「あっ、イチロー君は1人だけ乱闘に参加してなかった梓月さんと熱い夜を過ごして下さい。」

指を鳴らすと梓月と一緒にマツカゼに強制的に転移させられる。


「さて、イチロー君がいなくなったので遠慮はいりませんね。」

指を鳴らすと神様以外は全裸に猿ぐつわ、正座をさせられる。

さらには膝の上には重石をおかれた。

重石を強さによって量が違うので紫花などは数メートルの大きさになっている。


「本当に困った妖怪達ですね‥。またイチロー君にストレスを感じさせて‥。」

セオリがヤレヤレってポーズをとる。


「皆さんに罰を与えます。明日中に亀を倒さないと記憶を消してからもとの場所に戻ってもらいます。もちろんお腹の子供には可哀想ですが消えてもらいます。」

その言葉を聞いて、納得出来ないのか抗議の声をあげるが猿ぐつわをされているので何を行っているのかはわからない。


「明日の朝に迎えに来るので、とりあえずは作戦会議でも開いて下さい。ちなみに私は本気ですので‥、では。」

そう言うとセオリが消える。


「あらあら、セオリも慌てちゃって。猿ぐつわ外さないと会議出来ないですよね。」

イブキが全員の猿ぐつわを消す。


「それと‥、お兄ちゃんを困らせるなら殺すからね。」

イブキは笑顔でドスの効いた声でつぶやくと変きえてしまう。


最後に残ったイザナミが口を開く。


「お前さんたちは妻の自覚があるのか?あまりに幼稚で情けない‥。任せておけないのでワシが子供を作ってもいいんじゃが‥。とにかく頭を冷やして、ない知恵を絞って頑張るんじゃの。」

淡々と喋るとイザナミも消えてしまう。


神様達が消えても膝の上の重石をきえず、皆んな反省させられのであった。

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