第229話 亀1
雪花のリベンジも無事に終わり、氷結の作業をコツコツとこなしていく。
作業の半分ぐらい終わった時に、それは遠くの方に見えた。
最初は山かと思っていたが、見覚えのある巨大な骸骨やプリムラのブレスの光などが見えたので、きっとあの山が例の亀なんだとわかった。
攻撃音が気になったがセオリ達がいるので死ぬ事はないと思い、氷結の作業を続けた。
その後、日が暮れてので今日の作業を終わらせて屋敷に戻る。
「くそー、あの亀どんだけ硬いんだよ!」
紫花がお酒を呑みながら愚痴る。
「私のブレスでかすり傷とは‥。」
プリムラもイライラしているのかお酒をがぶ飲みしている。
白音、八重花、九曜、咲夜達は会話には入ってこないが無言でお酒を飲んでいるが、負のオーラが可視化する程、イライラしているようだ。
このまま無事に終わるかと思ったが、ここでセオリが爆弾を投下する。
「私が代わりましょうか?」
セオリ自身、悪気はなかったようだが戦闘狂達のプライドを傷つけたようだ。
「「「「「「はぁ?」」」」」」
さすがに神様に手をあげるものはいなかったが、空気が重くなった。
「だって、イチロー君たちの作業の邪魔だもん。」
セオリがニッコリ答えると何故か俺を睨んでくる。
「イヤイヤ、俺は邪魔とは言ってないよ。作業は迂回すればいいし‥。」
「迂回だ?」
玖々莉に胸ぐらをつかまれる。
ヘルプ!誰がこの場をおさめて!
一瞬、璃水と目が合うがすぐに目を逸らされる‥。
困っていると救世主が現れる。
「手を離しなさい!イチローに八つ当たりするとか情けない。」
明日香が吠えると殺気が充満する。
「明日香、さすがに失礼。」
緋莉が仲裁にはいる。
明日香も緋莉に名前を呼ばれて少しシュンとする。
さすが緋莉さん!
「本当の事言わないの。」
その一言で乱闘が始まった‥。
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