第228話 リベンジ
さぁ、雪花のリベンジタイムだ。
サンドスコーピオンもあらかた討伐されて残りも1匹になっていた。
雪花が緊張気味な表情でサンドスコーピオンの前に出て行った。
空気を読まずに真雪も一緒行こうとして、緋莉にアイアンクローを決められていた。
少し抵抗した為、強めにされたみたいだった。
真雪に邪魔をされたが雪花の戦いが始まるようだ。
俺は少し離れた所で授業参観の来た親御さんになったような気持ちで観戦していた。
「雪花、大丈夫かな‥。」
俺が独り言をつぶやくと横からツッコミが入る。
「どんだけ過保護なの?あんたバカなの?」
ツッコミを入れたのは明日香だが、最後のバカは余計だと思った。
「だって心配じゃん。さっきの戦いでショック受けてたし‥。」
「あの子なら心配はいらない。そもそもイチローの子供を妊娠して、母親になるのよ?母が弱いわけない!」
そうは言っても明日香も心配そうな顔をしている。
俺と明日香が話していると雪花が攻撃を仕掛ける。
氷柱でサンドスコーピオンに攻撃する。
もちろん硬い身体には効果がない。
前回のようにいきなり接近はせずに何度か氷柱で攻撃を行なっている。
5度目の攻撃後からサンドスコーピオンの動きが鈍くなってきた。
氷柱の攻撃で付近の温度が下がったのが原因のようだ。
その後も無理に接近せず、苦し紛れの毒液も冷静に避け、最後はサンドスコーピオンを氷漬けにして勝利した。
すぐに真雪が駆け寄り雪花を抱きしめる。
雪花は苦しそうだったが、俺と目が合うと笑顔でピースサインしてきた。
ついつい手を貸したくなるが成長を促すには見守ることも大切だと思うのであった。
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