第219話 競争


セオリの言葉を紫花が遮った。


「神様なら指先一つで終わらせるかもしれないが、それだと面白くない。そんなに強い奴なら俺にやらせろよ!」


あー、やっぱり脳筋発言だ。


ここは心を鬼にして断らないと。


「ムリすること事ないだろ。セオリに任せたらいいだろ!」

俺の言葉を聞いて戦闘狂達に火がついた。


「誰がムリだよ。たかが亀だろ!俺がやってやるよ!!」


紫花が激おこ。


やばい止めるのは逆効果だった‥。

誰か止めてくれないかなぁ‥、あっ白音と目があった。


白音の目が任せてって言っている。

さすが白音。


「私に負けた貴女にはムリですよ。ここは私に任せて下さい!」


白音がドヤ顔でこちらを見てくる。


イヤイヤ、それ止めてないから。煽ってるだけだから‥。


「ほな、競争しましょう!亀とその他合計で。」


九曜が話をまとめるが、何故か数を競うはずが亀を追加されてしまった。

これってご褒美も二つになる流れだよね?


改めて九曜は策士だと思うのであった。

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