第216話 会議4


王城は五稜郭ぽい造りに決まった。

本当にいいのか? 


骨城とか氷城とかって、ゲームのラスボスが住んでるイメージが強いよね。

あと妖怪城って‥。

まぁ目立たない外観になることを祈るよ。



「そういえば王城もだけど、国境はどうする?進撃の何たらみたいに巨大な壁で覆うとか?」


「ハイ!」

真雪が勢いよく手を挙げる。


うーん、このパターンだと氷壁とか言い出すかな?


「国中、極寒の大地にしませんか?」


「ハイダメ!するわけないよ!!」

真雪が残念そうな顔をする。


白音が手を挙げてるが、きっと国中骨の大地とか言うんだろうね‥。


梓月からは小豆の大地にとか聞こえてきた。


皆んながガヤガヤするなか、緋莉が静かに手をあげる。


おっ、真打ち登場だ。


「血の池、針山‥『却下』」

思わず、緋莉の発言を邪魔する。


「期待した俺が馬鹿だったよ。そもそも国中を地獄にするわけないよね?誰も住めなくなるよ!」


最初の案でいくしかないかな‥。

諦めかけていると璃水が恐る恐る手をあげる。


「もともと砂の大地だったので、全て水にしませんか?王都などは巨大な柱で支えて空中に建設してはどうでしょうか?」


えっ、至極マトモな意見だ。

緊張していつもの璃水の話し方ではなかったけど‥。

なかなか良いアイデアだと思う。


水上都市かぁ‥ちょっとワクワクしてきたよ。

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