第215話 会議3
設計の目処がたったのでとりあえず一安心だ。
特に何も考えずに俺はその一言を発してしまう。
「そういえば王城ってやっぱりアメリア達が住んでいたようなお城だよね?」
この世界の子達は、何を今更って顔をしている。
ただ妖怪達は違っていた。
「はぁ?そんなはずないでしょ!城って言ったら妖怪城よ。」
明日香がキレ気味に答える。
殆どの妖怪がウンウン頷いている。
「違う、骨城。」
がしゃどくろの白音。
「氷城です。」
雪姫の真白。
「日本の城がいい!!」
酒呑童子の紫花。
何だかんだで5種類の案が出てきた。
さてこれから一つに絞るのは面倒そうだなぁ。
そもそも妖怪城ってなんだよ。
ゲゲゲに出てきた五重塔みたいなヤツかな?
その後、どうやって一つに絞ろうかと悩んでいるとセオリが近づいてきて一言。
「イチロー君、悩まなくても大丈夫ですよ。五稜郭みたいに形にして5種類の城にすれば問題解決です!」
セオリの言葉を聞いて、全員が納得して拍手していた。
今更だけど、出来ればあまり目立つ造りにしたくなかったと思うのであった。
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