第191話 王妃選び41


第二試合は『明日香・泥田坊』vs 『瞳・鏡月』となっている。

普通に考えたら、ぬらりひょんが有利そうに思えるけど、瞳と鏡月は何となく余裕があるような顔をしている。


全員の準備が整ったようなので、イブキが試合の開始を宣言する。


『いろいろ邪魔が入ったけど、第二試合を始めます。では、始め!!』


開始早々、泥田坊が足元を泥に変えて瞳と鏡月の足場を悪くした。

明日香も以前出した黒い霧を出現させて姿を隠した。


「たいしたことないわね。とりあえず鏡月から片付けるわ!」

明日香が鏡月の背後に回り込み、斬りかかろうとする。


「鏡月、後ろよ!」

瞳から指示がとび、鏡月が鏡で明日香の攻撃を防ぐ。


明日香は防がれたことを驚いたが、すぐに気持ちを切り替え、今度は瞳に斬りかかる。

瞳の背後を取ったので今度こそ攻撃がヒットするかと思われたが、明日香の攻撃を紙一重で避ける。


二度も攻撃を避けられてので、一度距離をとる明日香。


「不味いわ、完全に攻撃がよまれてる。瞳が目玉を飛ばして監視してるわね。ちょっと泥田坊も攻撃しなさいよ!」

明日香が泥田坊に文句を言う。


「わかりました、やればいいんでしょ!」


泥田坊が岩石を生成し、鏡月に向けて放った。

鏡月は岩石を鏡で受けるが、岩石の強度が勝ったのか鏡が砕けてしまう。


「ヨシ!」

泥田坊がガッツポーズをとって喜ぶ。


調子付いた泥田坊は泥の鎌を生成し、鏡月に斬りかかる。


明日香も同じタイミングで瞳に斬りかかり瞳が鏡月に指示するするのを防いだ。


泥田坊の攻撃がヒットするかと思われた。


しかし俺たちの目に飛び込んできたのは足元にある鏡の破片から伸びた刀が泥田坊の身体に深々と刺さっているところだった。

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