第192話 王妃選び42


『泥田坊、リタイア!』

イブキが泥田坊の負けを宣言する。


油断したわ、まさかこのコンビがこんなに強いとは‥。

瞳の無数の目によって私の死角からの攻撃が封じられ、鏡月による鏡に潜んでからの奇襲攻撃。

泥田坊がやられたからさらにキツい。

こうなったら奥の手を使うしかないわね。


「イブキさん、私の例の力はルール違反じゃないわよね?」


『まぁ、1匹ならいいですよ。』


よし!イブキから許可がもらえた。


とりあえず魔法陣を展開する時間を稼がないと‥。


「あなた達、なかなかやるわね。この妖怪の総大将と言われた私をここまで追い込むとは。」

急に私に褒められて軽く照れ始める。


準備完了!

お願い!誰か強いのが当たりますように!!


「百鬼夜行!!とりあえず強いのお願い!!」


私が魔法陣に妖力を込め、百鬼夜行に属する妖怪を呼び出す。

イブキからは1匹だけ許可をもらってので1匹だけ呼び出すことにする。


私の呼びかけに応え1匹の妖怪が姿を表したのだが、なぜか魔法陣の上にはF1カーが出現していた。

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