第190話 王妃選び40
やっと話を聞いてくれる状態になったので雪花のお姉さんに話しかけることにする。
「初めまして、お姉さん。妹さんの夫をやらせて頂いております、イチローと申します。挨拶が遅くなりまして、申し訳ございません。」
お姉さんに深々と頭を下げる。
どうだろう、俺的にはちゃんと挨拶出来たと思うけど。
ん?特に反応がない‥。
誰がお姉さんだ!!的な突っ込みがあると思ったのに‥。
恐る恐る顔を上げてお姉さんを見ると、振りかぶった腕に八重花の蛇が巻きつき、喉元には明日香の刀が突きつけてあった。
危な!
もう少しで殴られるところだったようだ。
「お姉ちゃん!旦那様を殺そうとしましたね!!」
雪花、激怒りである。
「アンタはこの男に騙されてるんよ!目を覚まして!!」
お姉さんが歯を食いしばって雪花を睨みつける。
お姉さんが動こうとしたので明日香が怒気を含んだ声で呟く。
「動くな!イチローに本気で攻撃しようとしたでしょ!お前、簡単には殺さないから!」
明日香の目が据わっている‥、あれは本気の目だ。
一触即発の状態で皆んながピリピリしているとイブキの声が響く。
『そろそろ落ち着きましょうか?』
落ち着いた声だが、絶対に逆らったらダメだと本能が警告を出す。
八重花、明日香が拘束をとき、お姉さんも大人しくしてくれるようだ。
その後、雪花と緋莉にお姉さんへの詳しい状況説明を頼み第二試合を始めるのであった。
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