第168話 王妃選び18
応接室は再度ザワザワしていた。
エルフ代表が『アメリア』に選ばれた事より、選考方法のが気になったようだ。
立て続けにS○X勝負になっているので今後の戦いもそうなるのではと心配している者もいれば、SE○に自信がある者はニコニコしている。
セオリさん、SE○勝負が続いてますね?
『それが何か?』
まさかワザとですか?
『イチロー君もその方が良くないですか?それとも殺し合うのを見たいですか?』
そう言われると辛いものがあるなぁ‥。
女の子同士の殴り合いは遠慮したいかな。
『だったら今後もSE○勝負で良くないですか?ちなみに私もイチロー君とするのにハマりましたよ。神とはいえ、私も女だと認識させられました‥。何だか思い出したらムラムラしてきました。さぁ、早くサイコロ回してSE○しましょう!!さぁ、早よ!!』
早よって、どんだけ溜まってるの?
ちょっと引いたよ。
応接室にはニーナ、シーラの獣人とフランカ、セラのドワーフだけが残っている。
このメンツでS○X勝負となると体力的に獣人が有利なのかなぁ。
「それではサイコロ回します。『ちょっと待った!!』」
シーラがセオリに割って入る。
「何ですか?」
セオリが眼鏡をクイって上げて、不満そうにしている。
「わ、私にサイコロさせて欲しい‥。」
シーラが恐る恐る答えている。
シーラすげ〜。
セオリに意見するとは。
『自分の運命は自分の手で決めたいみたいです。まぁ、八百長を疑ってないので今回は私に逆らった事、不問にしますが‥。』
セオリが少しだけ不満そうだ。
こういう所が可愛いと思ってしまう。
『まぁ、誰が回そうとSE○にしかなりませんがね。』
セオリが少し悪そうな顔をしている。
セオリからサイコロを受け取り、シーラが勢いよくサイコロを回す。
獣人のシーラがおもいっきり投げてので、サイコロが天井や床に何度もぶつかり、最後は俺の目の前で止まった。
特に他意はないが、目の前にサイコロがあったので俺が出た目を読むことにする。
「えーと、『腕相撲』略して『アームレスリング』!」
略しきれてないじゃ!!
というツッコミはなく、セオリの叫び声が響き渡る。
「はぁ??腕相撲??」
セオリがこんなに驚く姿を見るのは初めてだった。
何だろう、嫌な予感がしてきた‥。
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