第158話 王妃選び8


 王妃選び、人間代表戦の第一試合はレイペル、シャール、アルツまで終わった。レイペルとシャールは大した事なかったがアルツは最後までイカせないという生き地獄を味合わされたのであった。

その後、ムラムラしていたらセオリから救いの手が差し伸べられてのであった。

ありがとう!セオリさん!!


セオリに感謝しているとドアが強めにノックされ、何故か完全武装したメイベルが紅茶を持って部屋に入ってくる。


ガシャン!

大雑把に食器を机に置いたので半分ぐらい溢れてしまった。


「飲め!」

メイベルに命令される。


いろいろとツッコミを入れたくはあるが、とりあえず紅茶を飲もうとする。


「待て!砂糖はどうする?」


「あっ、お構いなく。」


「遠慮するな!何杯いるのか?」


「いえいえ、いりません。」


「わかった一杯だな?」

断ったのに結局砂糖を入れられるようだ。


ん?メイベルが剣を構える。


「砂糖が欲しいなら私を倒すんだ!!」


うわぁー、面倒臭い。


「だったらいいです。」

俺はキッパリ断る。


するとメイベルが斬りかかってくる。

咄嗟に避けるがさらに追撃される。

やばい、一撃目を避けた事で逆にやる気になったようだ。


「なかなかやるな!だったらコレは避けれるかな!!」

メイベルが叫ぶと、身体から金色のオーラが噴き出してくる。

アレ見たことある。

スーパーサイ○人とかになる時に出るやつだ。


「コレが私の全力だ!!」

メイベルが剣を振るうと轟音を飛ばして力の塊が俺に向かって飛んでくる!


ヤベェ、避けきれないと思った瞬間、セオリの声が聞こえてくる。


「ハイ、ここまでです。」


すると力の塊は何事もなかったように消えてしまう。


「な、何故邪魔をする?」

メイベルがセオリに噛み付く。


「これは嫌がらせ勝負ですよ。貴方の攻撃は反則です。そもそもイチロー君に剣を向けたのはさすがに見過ごせません!ちょっとスカイダイビングでもして頭を冷やしなさい!!」

セオリが指を鳴らすとメイベルがその場から消える。


改めてセオリを怒らせないように思うのであった。

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