第157話 王妃選び7


 王妃選び、人間代表戦の第一試合はレイペルとシャールが終わったが2人とも嫌がらせとは呼べない内容であった。


次は誰が来るのか楽しみにしているとノックとともにアルツが部屋に入ってきた。

レイペル、シャールは嫌がらせなんて出来ないだろうから、ここからが本番だ。


アルツが慣れた手つきで紅茶を出してくる。

特に動きはないようなので紅茶を飲んでみる。

うん、普通に美味しい。

ん?何が嫌がらせなんだろう??

疑問に思いながら何口か紅茶を飲んだところで体が痺れてきた。

あっ、痺れ薬だ。

でも神になった俺に何で薬が効くんだ?


『もちろん私が神にも通用する薬にすり替えたからです。』


ちょっとセオリさん、それは反則では??


『‥‥‥』


無視ですか!


でもアルツは俺を痺れさせて何をするつもりだ?

これぐらいなら大した嫌がらせじゃないよね‥。


するとアルツが徐ろに服を脱ぎだす。

!?


「私の嫌がらせは、イチロー様をイカせないことです。覚悟して下さいね。」

アルツが妖艶な笑みを浮かべた。


その後はアルツの絶妙な攻めが長々と続くのであった‥。


「それでは、失礼致します。」

アルツがニコニコしながら部屋から出て行った。


地獄だ!

結局、最後までイカせてもらえなかった。


「地獄だ!さすがにコレはしんどい。」


『私がしてあげようか?』


セオリさんから救いの手があがる。


「えっ?‥でもこの後すぐに人来るよね?」


『私の神域なら時間は経過しませんし、誰の邪魔も入りませんよ。どうしますか?』


「宜しくお願いします。」


俺はその場で土下座をして、セオリにお願いするのであった。

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