第155話 王妃選び5
ステア・レイペル・カタリーナ・アルツ・ジルヴァ・シャール・メイベルの戦いが始まる。
純粋な戦闘力だとメイベル、ステア、カタリーナの順だがメイベルが突出している。
家柄だとカタリーナの、メイベルが同率1位で、シャール、レイペルの順になる。
ステアは家事のスペシャリスト。
アルツは凄腕のお医者さん。
ジルヴァは元悪役令嬢。
戦闘力、家柄を考えるとメイベルが一歩前に出ているかな。
「メイベルちゃん、妹に譲るとかは無しだよ。」
セオリに心を読まれてのか、メイベルが気まずそうな顔をする。
「お姉さま!もしわざと負けたりしたら一生恨みますからね!真剣にやって下さい!!」
シャールが本気で怒ってるようだ。
さすがに妹に嫌われたくないのか、メイベルもやる気になったようだ。
こうなってくるとジルヴァが不利である。
本人もそれを自覚しているのか、表情が暗い。
「このままでは埒があかないので、サイコロで決めたいと思います。」
でた、セオリの強権だ。
「サイコロにはお互いの得意分野が書いてあります。では、それ!」
20面のサイコロが宙を舞う。
「何が出るかな?何が出るかな?」
だからそのBGMはダメだって。
「今思ったけど、サイコロに名前を書いてたらすぐ決まるんじゃないの?」
思わず思っていた事を口に出してしまう。
「チッチッチッ、分かってませんねイチロー君は。王妃の座は与えられるのではなく奪うものよ!」
指をふってドヤ顔で答えるセオリ。
何か良い事言ってやったオーラがムカつく。
7人の運命を決めるサイコロが止まった。
さて、何が出たかな?
セオリがサイコロを確認する。
「『イチロー君が嫌がる事をネチネチする』が出ました!ハイ、略して『嫌がらせ』」
セオリが満面の笑みで読み上げる。
「よし、勝った!!」
ジルヴァが拳を振り上げたのであった。
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