第154話 王妃選び4


まずは人間の代表を決めることになった。

俺とセオリは見届ける為残り、人間以外の子達は応接室から出て行った。


人間の子達は、ステア・レイペル・カタリーナ・アルツ・ジルヴァ・シャール・メイベルの7人で、この中から2人を選ぶ事になる。


ちなみにステアは我が家の執事である。

家事のスペシャリストで、戦闘もこなせる。最近は嫁達に家事を教えている。


レイペルは領主様の妹で、まだ14歳でおとなしい性格をしている。


カタリーナは法皇国の第一王女で、何事にも物怖じさない性格である。


アルツは腕の立つお医者さんで、未亡人であったが訳あって妻にした。


ジルヴァは今流行りの悪役令嬢である。


シャールはホラント国の第三王女で、死にかけているのを助けられ、その後妻になった。おっとりしているが、セオリの事を神と見抜くなど洞察力が優れている。


メイベルはホラント国の第一王女で、シャールのお姉さんだ。シャールの事を溺愛する脳筋である。


「私の紹介が雑です!」

ジルヴァが胸ぐらを掴んで怒ってきた。


なんで俺が心の中で説明してるのに突っ込んでんのよ。怖いよ!


「やり直して!」


わかったやるよ。


ジルヴァは元悪役令嬢で、今は俺の妻。


「変わらないし!」


何か面倒くさいなぁ‥。


「もう自分でします!」


『ジルヴァは15歳の少女。周りからは悪役令嬢など言われていたが、実際は人見知りなだけのごく普通の女の子だ。』


いや、人見知りかも知れないけど、スキルは嫌がらせで、魔法は呪い系だよね?

完全な悪役じゃん。

他のノベルの子より本格的だよね?


『イチロー君、そろそろ話を進めようか?』

セオリさんに怒られました。

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