第144話 説明2


「ちょっと多くない?名前覚えるだけで大変だよ。1人が一言喋ったら一話終わるよ‥。」


「妻が多いのは男の甲斐性ですよ!」

慰めにもならないフォローを入れるイリス。


「増えたのは仕方がない。」

正論を言う緋莉。


決まった事は覆りそうにないので、これ以上増やさない事を誓うのであった。


「そういえば村人はどうするの?まさか全員嫁にするとか言わないよね?」


すると全員がえっ?って顔をする。


「????」

何か変な事言ったかなぁ?


「未亡人や子供がお好みですか?」

若干引き気味で咲夜が聞いてくる。


明日香など子供体型の嫁達は嬉しそうな顔をする。


うーん、特にスタイルにこだわりはないけど‥、何だろう何を選択しても誰かを傷つけるような気がする‥。


「大きい胸も、小さい胸も、熟女も幼女も全部好きだよ!」


どうだ!これが誰も傷つけない答えだ!!


「幼女はないわぁ‥。」

明日香がドン引きだ。


どうしよう、皆んなが引いてる。こういう時は誤魔化すしかない!


「村の人どうするの?」

セオリに振ってみる。


「もちろん我が国の住人になってもらいます。」

セオリがキッパリ答える。


「我が国って?セオリ、国作るの?」

すると『えっ?何言ってるのこの人??』的な顔で俺を見据える。


「イチロー君の国ですよ!さぁ、まずは地竜倒しますよ!私なら一瞬ですがイチロー君が倒したアピールしないとダメなので何か考えないと‥。」


何で俺が国を作ることになってるの?しかも地竜倒すことになってるし??


「何で国作ることになってるの?」


「決まった事。」

いや、緋莉さん説明が足りないよ。


「旦那様、ファイト!」

雪花が励ましてくれる。


うん、頑張る!って一瞬だけ思ってしまったよ。さすが雪花、破壊力ある。

最近、影が薄いけどやっぱり雪花が一番だね。


『後でお仕置きですよ。』

俺の頭にセオリの声が響いてくる。もちろんその声は俺にしか聞こえないのであった。

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