第143話 説明1


急に目が覚めると目の前に28人の美女が揃っていた。


「何かずっと寝てなような気がするよ。」


俺が呟くと皆んなが視線を合わせようとしない。まぁ、きっとあの人が絡んでるんだろうけど‥。


そう言えば久しぶりに見る顔と初めての人がいるようなので声をかけてみる。


「シャール、久しぶり!体調はどう?」


「お久しぶりです、イチロー様。体調は良いですよ。これも全てイチロー様のおかげです、ありがとうございました。」

シャールが深々と頭を下げてくる。


「元気そうでなりよりだよ。ちなみにその女性はシャールの関係者かな?」


俺の目の前に、気の強そうな女性が微妙に殺気を込めてシャールとの間に割り込んできた。


「あっ、お姉さま!緊張してるからってイチロー様を睨みつけてどうするのですか!今日からお姉さまの旦那様ですよ!!そんな態度したら嫌われますよ!」

シャールが姉と呼ぶ女性にくってかかる。


「そ、それは困るな‥。だったら好きにするがいい。体は許しも心は許さないからな!!」


何か面倒くさそうな人だなぁ‥。

あっ、『くっ、殺せ!』を言い出したよこの人!

実際使う人いるんだ!

うわぁー、感動だなぁ。


ん?今、シャールが不穏な事を言ったような‥。

くっ殺さんの旦那とか言ってたような‥。


「シャール、今旦那とか言わなかった?」


「ハイ、私とお姉さまは今日からイチロー様の妻になりました。」


「なりましたって俺は許可『私が許可しました。』」

セオリが会話に割り込む。


許可しましたって勝手に!!って言えたらいいけど‥、まぁ無理だね。


「それとヤンごとなき理由で、永遠の誓いは廃止しました。あと奴隷は全て解除しました。」


ん?この神様、さらっと報告してくるな。

まぁ、永遠の誓いは廃止で良かったかな。

奴隷も何となく嫌だったので反対はしないけど‥。


「あっ、奴隷を解除すると身の安全が心配かな‥。」


「それは大丈夫です。私の加護を与えましてのでイチローくん以外は指一本触れられませんので、安心して下さい。」


おっ、さすが上位神様!やるー!


「ちなみに奴隷だった方全員、イチロー君の妻になってますので。」


ぜんぜんさすがじゃないよ!!

えっ?全員嫁なの??

28人になってしまったよ。

野球のチームが3つ出来たし、余った1人が主審出来るよ!

もうビックリだよ。

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