第142話 世界会議5
「とりあえず砂漠に住み着いた地竜をボッコって英雄なるのは決定ね。次は領土だけど、さすがに貴方達がおさめている土地をもらうのはいろいろ問題だし‥。」
セオリが目をつぶって考え込む。
周りもセオリの考えがまとまるのを待つ。
それから数分してセオリが急に目を開け叫ぶ。
「フーヴェル、砂漠の土地頂戴!」
急に名前を呼ばれたフーヴェルが飛び上がって驚く。
「まぁ、砂漠でしたら差し上げますが‥。でも宜しいのですか?あそこには草木は生えませんよ。」
「多分大丈夫!砂漠は緑の大地に変えるから。まぁ、広大な土地だから作物でも沢山育ててこの世界の食糧危機でも救うわ。」
「おー!それは素晴らしい!!」
フーヴェルが声を上げて喜ぶ。
エルフの国はここ数年、干ばつなどの影響で作物が育たず食糧危機にあった。また南の土地の砂漠化も進み、干ばつとのダブルパンチでかなりのピンチである。
「じゃー、貴方達は各地に知らせる準備を進めてて。とりあえず地竜を倒したら一度連絡するわ。その後、砂漠を緑地に変えたらイチロー君の国をその土地に建国する許可を全世界に知らせて。あっ、反対する貴族が数十人出てくるけど、全員の弱みを握っているって脅してて。後でリストと渡すから。」
最後の方は悪い笑みを浮かべる。
各王は貴族に変な気を起こさないように注意しようと心に誓うのであった。
「では、今日は解散!!準備宜しくね!」
セオリの言葉で今日は解散になった。
王達が帰った後に応接間にイチロー以外全員が揃っていた。
「さて、皆んな揃ったことだしイチロー君を呼び出して、決まった事を説明しましょう!」
セオリが指を鳴らすと、イチローが姿を見せるのであった。
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