第140話 世界会議3
「早速、皆んなに考えて貰いたいんだけど
‥。いきなり国がポンって出来たら問題なので何か理由を考えて!何か思いついたら手をあげてね。」
セオリがクイズ番組の司会者のような事を言い出す。
クラウスが恐る恐る手をあげる。
「ハイ、クラウス!」
「王様の隠し子が現れて、独立して国家を立ち上げるのはどうでしょうか?」
「簡単に独立許したら駄目じゃん!とりあえず立ってて!」
クラウス王が立たされる罰ゲームをさせられる。
「まったく、いくら自分に隠し子がいるからって‥。」
セオリの言葉にホラント陣営が凍りつく。
「お父様、隠し子がいるのですか?」
即座にコンスタンティンが反応した。
「そ、そんな訳ないだろ!」
明らかに動揺したクラウス王が否定する。
「セオリ様が嘘を言う訳ないではありませんか!この事はお母様に報告します!!」
セオリのせいでとばっちり受けるクラウス王であった。
その場の空気を替えるため、クラハト王が元気よく手をあげる。
「ハイ、クラハト!」
「神だと名乗って国を立ちあげれば‥。」
「ブッブー!それだと神が領土分取ったみたいで印象が悪くなるよね?考えが甘い!甘すぎる!!バケツ持って立っとけ!」
何処からか現れた水が入ったバケツを両手に持たされるクラハト王であった。
罰ゲームがあるので手をあげるのを躊躇するようになってきた。
するとセオリが突然叫んだ。
「ケルクは何も考えてないので罰ゲーム決定ね。とりあえずスカイダイビングしてきて!」
セオリがそう言うとケルクが消えた。
それから数分後に全身が汗だくで号泣したケルク教皇が現れた。
その場にいた全員が真面目に考えようと思ったのであった。
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