第133話 臨時家族会議4
「うーん、全然上手くいかないわね。何かお嫁さん増えてない?」
セオリが困った顔をする。
「ねー、メアは自由になりたいよね?人間よりドラゴンのが良くない?まさかお母さんの旦那さんと結婚とか言わないよね?」
セオリがメアにプレッシャーをかける。
メアが汗をダラダラと流し出す。
するとプリムラが助け舟を出す。
「あの、私はイチロー様と結婚しておりませんが‥。」
セオリがしまった!って表情になる。
「ごめん、まだだったね。私の拘束を解いたからお嫁さんにしちゃってた。まぁ、本人もまんざらじゃないからいいよね?」
セオリがごめんっと謝る。
「はい。私もイチロー様の番になりたいです。出来たら娘も宜しくお願いします。」
プリムラが深々と頭を下げる。
「親子で同じ相手と結婚していいの?」
「ドラゴンですから大丈夫です。ちなみに親子なんてよくある話です。そもそもドラゴンが惚れる男なんてなかなか現れないですからね‥。みんなで共有しないと。メアもハッキリしなさい!」
プリムラが娘に檄を飛ばす。
「わ、私も妻になってイチロー様を支えます!!」
メアも嫁になった。
いや、この人まさか奴隷全員を嫁にするつもりなの?嫁達が困惑する。
「アルツはどうしますか?良かったらどこかの国に紹介しましょうか?医師として働きたいですよね?」
セオリが真面目な顔で尋ねる。
「イチロー様の今後の為にも私が必要では?出産の手伝いもいるでしょ?それとも全て神の力で解決しますか?」
「それを言われると辛いけど、別にあなたじゃなければダメって訳じゃないし‥。」
「ごめんなさい。少し意地悪な言い方でしたね。私もイチロー様に好意を持ってます。なので皆様の子供を私に任せて欲しいです。」
アルツが頭を下げる。
セオリがやれやれって顔をして、目をジルヴァに向ける。
「あなたは『妻で宜しくお願いします。』」
ジルヴァがセオリの言葉を遮る。
セオリが頭をポリポリかく。
「せめてあなた方2人は解放されてくれない?」
セオリがリーンとリースに頼み込む。
「今更1人2人減っても意味なくない?まぁ、私達も譲る気はないです。精霊が結婚出来るのかは不明ですが、出来れば妻にしてください。」
リーンとリースがセオリに頭を下げる。
「みんなの気持ちはわかったから。奴隷の子達も全員妻にするわ!」
セオリが腰に手を当ててドヤ顔で宣言する。
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