第130話 臨時家族会議1


「さて、名前を決まったことだし後は私に任せて、イチロー君は寝てて。」


いや、とてつもなく嫌な予感しかしないから任せられないよ。


「ごめんね〜、私に唯一逆らえるイチロー君は邪魔なの〜。はい、キスしてあげるから許してね〜。」


セオリが強引にキスで俺の口を塞ぐ。

何とか離そうと抵抗するが頭を押さえられて動けない。そうこうしているうちに意識がなくなり俺は眠ってしまう。


「ほんとドンだけ力つけてるのよ。ほぼ上位神の私と同じじゃない。とにかく後は私に任せて眠っててね。」


「とりあえずイチロー君ソファーに寝かせてと。次はあの子達ね。」


セオリが指を鳴らせるとイチロー以外の家族全員が何もない真っ白な空間に転移させられる。


「さて、皆さん起きて下さい。」


セオリが声をかけると全員が目を覚ますが、いきなり転移させられて体が動かないことで全員が慌てた。ただ緋莉や咲夜をもってしても動くことは出来なかった。


「そんなに慌てなくて大丈夫よ。私はイチロー君の味方だから。」

そう言ってギャルピースをする。


そんな中、1人だけが最後まで抵抗する。


「だ‥‥‥れ?」


「おっ、さすが閻魔大王!まさか声が出せるとは‥。いや、ほんと凄いよ!神に匹敵するとは‥。じゃー、頑張ったご褒美に貴方を全員の代表にしてあげる。」


すると緋莉だけ呪縛から解放される。


「イチは無事?」


「自分のことより、イチロー君が心配?なかなか良いわね。好感度アップ!」


「イチは?」


「イチロー君は無事よ。ってか、私がイチロー君に何かするわけないじゃん!まぁ、邪魔されたくないから眠ってもらってるけどね。」


「良かった無事で‥。」


緋莉がイチローの無事を聞いて安堵する。


「さて、自己紹介がまだだったわね。私はイチロー君より上位の神です!宜しくね!テヘ。」


イチローからあまり評価を得られなかったテヘペロをあえてここでまた使う。


唯一動ける緋莉は何も反応しない。


「とにかく宜しく!」


だんだん恥ずかしくなったセオリは話を進めるのであった。

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