第127話 暴挙後5


 村人との使わずに打ち合わせを終わらせると、すぐに今回のことを相談するためにエルフの王に会いに向かう。

メンバーは、俺・イリス・アメリア・緋莉・明日香・鏡月である。


とりあえず、エルフの王にフォルクの暴挙を説明するとダラダラと汗を流し出す。


「馬鹿だとは思っていたが、まさか使徒様に兵をあげるとは‥。フォルクはどうなりましたか?」

エルフの王が困惑気味に聞いてくる。


「全員殺したよ。今後は冥府にて一生拷問を受ける事になってるよ。」


俺の言葉にエルフの国の重鎮達は息を呑む。


「村人に対してこの国は何をしてくれる?」

どうせ大した回答がもらえないことが、なっているので思わず声が低くなってしまった。


「フォルクの一族は全員処刑し、あの地には優秀な部下を向かわせます。あと生き残った村人には見舞金を渡します。」

エルフの王がタジタジになりながら答える。


「結局、それぐらいしか出来ないよね‥。このままだと彼女達が可哀想なので、俺の方で引き取ろうと思うけど大丈夫かな?」


「え?イチロー様が引き取ってくれるのですか!もちろん問題ないです!!」

何故かエルフの王が嬉しそうだ。


何か気に食わないなぁ。


『鑑定さん、何でこの人嬉しそうなの?」


『‥‥』


鑑定さんが答えてくれない。何か怒らせるようなことしたかな‥。


『名前‥。鑑定さんは寂しいです。私にも名前が欲しいです!』


あっ、名前がなくて怒ってたのか‥。

さてどうしようかなぁ。

人を導いてくれる感じだから‥、『紬(つむぎ)』はどうかな?


『紬‥‥‥、いいですね!私の名前は今から紬です!!』


紬さんが喜んでくれて良かったよ。


『で、紬さん。何でこの人嬉しそうなの?』


『それはあの村が税金の滞納したたりして問題があったので、フォルク共々厄介払い出来て喜んでるみたいです。本当屑ですね。』


『もう聞くだけで嫌になるよね。』


『それで提案なのですが、彼女らの対応を含めて私に任せてもらえないでしょうか?』


『ん?紬に何か考えがあるの?』


『ハイ。私ならあなたのスローライフを守って差し上げれます!』


何か凄い自信だなぁ。

これだけ自信があるなら任せてみようかな。


この時、止めていれば良かったと後で後悔する事になった。

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