第119話 暴挙1
イリスが今にでも襲ってきそうな雰囲気でにじり寄ってきている。
明日香も緋莉も助けてくれそうにない。
助けを求めて相手を探していると咲夜と目があった。
「私は今晩の予定ですので、それまで誰をお相手にしようとお好きになさって下さい。」
咲夜は助けてくれなかった。
すると瞳が近づいくる。
「イチロー様、緊急事態です!アメリア様を狙っていた貴族が、イチロー様との結婚に反対して兵をあげたようです!」
嘘だろ?穏便に済ませるつもりだったのに向こうから向かってくるとは‥。
もう話し合いでは済まないだろうなぁ。
「規模は?あと今どこにいる?」
「フォルク本人が率いた総勢2千の軍勢がスキュアという村に入ったようです。」
2千かぁ、思ったりよ多いな。
それにしても瞳は優秀だなぁ。百目と言うだけあって沢山のところに目を飛ばしいるんだろうね。
「アメリア、鏡月と一緒に父親に会ってきて。こっちも降りかかる火の粉は振り払うつもりだから、討伐する許可を取ってきて!念のためイリスと明日香も付き添って。」
イチローが討伐の準備をしていたころ、スキュアの村では事件が起きていた。
「領主の俺が頼んでいるんだ!早く娘を俺の寝所に連れてこい!!」
「フォルク様、申し訳ございません。娘は勘弁して下さい。」
村長の男が泣きながら謝っている。
「仕方がないだろ?お前の妻は舌を噛んで死んでしまったのだから。」
フォルクがニタニタも悪い笑みを浮かべる。
それを聞いて村長の男が唇を血が出るまで噛んで悔しがっている。
手勢を連れて行きなり村に押しかけ、村人を人質にされ、あげくに妻を殺されてしまったのだ。
さらに娘まで差し出せとは‥。
「早くしないと、他の村人が死ぬ事になるぞ。」
村長を脅す為、数人の騎士が剣を抜いて見せる。
「わ、わかりました。娘を連れてきますのでお待ち下さい。」
村長は村人の命には代えられないと娘を呼びに行くのであった。
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