第106話 召喚1
どうしてこうなった。
応接室に呼ばれると、いつぞやの裁判と同じ状況になっていた。
また正座である。
明日香「不本意だけど、三人を妻に加えます。たぶんもう一人追加になると思うけど‥。決定事項なので反対は認めないわ。」
イチロー「皆んなが反対しないなら従うけど‥。さすがに増え過ぎじゃない?」
緋莉「増やしたの誰?」
全員からの視線が痛い。
アメリア「イチロー様、末永く宜しくお願いします。」
カタリーナ「使徒様、宜しくお願いします。」
フランカ「イチロー、宜しく。」
三人が清々しい顔で挨拶してくる。
何だろう、誰か忘れているような気がする‥。
あっ、思い出した!
シーラだ。
イチロー「シーラの事、忘れてない?」
明日香「もう三人も四人も同じね。シーラも加えるわよ。」
シーラ「宜しく‥。」
忘れられた事が悲しいのか少し涙ぐんでいた。後でモフってやろう。
アメリア「さて、今後の予定ですがとりあえず各国の王に挨拶することになりますので、心の準備をお願いします。」
イチロー「えっ、王様に会うの?俺が?」
アメリア「はい。」
イチロー「うん、嫌。」
アメリア「お願いしますね。」
イチロー「無理。」
アメリア「何処の国からにしますか?順番で揉めそうですし‥。」
明日香がらイリスに耳打ちする。
明日香「あんたのお姉さん、案外と神経図太いよね。」
イリス「はい。おっとりしていると見られがちですが、一度決めた事は誰に反対されてもやり遂げる性格ですので‥。」
イチロー「俺の話聞いてる?いろんな国に行くの面倒だよ。そもそも王様に会うのも嫌なのに‥。」
明日香「たしかに面倒よね。こうなったらアイツ呼び出すしかないわね。」
緋莉「一理ある。」
明日香「イチロー、まだポイント残ってる?」
イチロー「ポイント?あー、召喚ポイントね。そんな設定あったね‥。勝手にでてくるから忘れてたよ。」
イチローが久しぶりにタブレットを呼び出して、残ポイントの確認をする。
イチロー「使ったはずなのに100,000ポイント残ってるよ。」
明日香「アイツそんなにポイント使わないだろうからOKね。」
イチロー「王様に会わなくてよくなる妖怪?」
明日香「まさか。面倒だから王様達をここに呼んでくるの。」
イチロー「えっ、ここに?」
明日香「うん。」
イチロー「嫌だよ。」
明日香「さっきから文句ばっかりね。もういいからタブレットよこしなさい!」
イチロー「いいよー。」
イチローが明日香にタブレットを渡す。
クックック、馬鹿な奴。
タブレットにはセキュリティがあるので俺以外が使えないのに。
イチローがニヤリと笑う。
緋莉「私にも貸して。」
明日香と緋莉がタブレットを操作する。
すると部屋に光の柱があらわれる。
イチロー「えっ、何で?」
すると神様の声が頭の中に響いてくる。
神『二人は家族用のアカウントで登録しとるぞ』
何そのサービス?聞いてないよー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます