第101話 訪問8
コルベルト「話が逸れてすまない。では、この方がノォルド国、第一王女のフランカ様だ。」
コルベルトさんから紹介された女性が会釈する。
ドワーフの女性で身長はあまり高くない。茶色い髪に褐色の肌、腕はかなり鍛えられているのかイチローより筋肉質だ。胸はほぼないが可愛らしい感じがする。
イチロー「イチローと言います。最近あまり活動出来ていませんが、一応冒険者をやってます。」
フランカがそれで終わり?って顔をする。
フランカ「使徒だよね?」
ど直球な子だなぁ。
イチロー「一応…。」
フランカ「使徒の装備見せて!」
イチロー「装備?特に珍しいものはないと思うけど。」
フランカ「その剣見せて。」
フランカがイチローの刀を要求する。
ここは逆らっても面倒なので刀をわたす。
リーンとリースが大人しくしてくれることを祈るのであった。
フランカが片付いたので、コルベルトが次の女性の紹介に戻る。
コルベルト「この方がザユド国、第二王女のアメリア様です。」
アメリア「イチロー様、お初にお目にかかります、アメリアと申します。今後とも宜しくお願いします。」
コルベルトさんから紹介された女性が深々と頭を下げる。
金髪で身長のあるエルフの女性だ。エルフにしては胸が大きくて、薄手の衣装からこぼれ落ちそうだ。イリスは気の強い感じだが、この子はおっとり系だろうと推測出来る。
ってか、この世界は美男美女しかいないのかなぁ。俺が普通だから、かえって目立つよ…。
イチロー「イチローです。使徒とか言われてますが、至って普通の人間です。」
イチローが普通の人間と言うとアメリアの目に悲しい影がよぎる。
何だろう、胸が締め付けられる。この子には何かあるんだろうか…。
イチロー「何かお困りですか?確かに普通の人間ですが、もしかしたら力になれるかもしれないので話してくれませんか?」
泣きそうな表情のアメリアにイチローが語りかける。
すると感極まったのか、アメリアがボロボロと涙を流す。
アメリア「イチロー様、彼に会わせて下さい!」
叫んだアメリアの涙は止まらない。
とりあえず、アメリアに彼について説明してもらうのであった。
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