第85話 裁き


 屋敷に戻った俺は、咲夜を皆んなに紹介し、今回の件を説明してから、1人部屋に篭った。


冷静に考えると俺は22人も人を殺してしまった。いくら正当防衛とはいえ、やり過ぎたのではと考えてしまう‥。

神様も呆れているのではないか‥。


イチロー「神様、俺に対して怒ってますか?」


神『別に』


イチロー「俺は多くの人間を殺しました。」


神『殺さねば、殺されていたと思うが‥。妻や子供を残して死ぬのか?』

神『うじうじ、五月蝿いやつ。』

神『割り切ればいいのに。』


神『最初に言ったが、好きなように生きればいい!世界を滅ぼす様なら罰は与えるが‥』


神『後はまかせたぞ』

緋莉「はい。」


イチロー「一人にしてくれと頼んだ筈だけど‥。」


緋莉「何を悩んでるの?」

緋莉が真っ直ぐな瞳でイチローを見る。


イチロー「俺は罪を犯してしまった。だから罰せられなければならない‥。」


緋莉「わかった。私が裁いてあげる。」


気がつくと、地獄の裁きの間に転移していた。


緋莉「イチ、今回の件は‥。有罪!!」

木槌の音が響く。


緋莉「罰は、イチの死後は地獄で私に奉仕する事。」


イチロー「それでは罰にならないだろ?」


緋莉「誰が楽させると言ったの?まぁ、楽しみにしててよ。」

緋莉がクスクスと笑う。


今回は緋莉に甘えようと思うが、今後は引き締めていこうと改めて思った。

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